健康的なのに負担減!ワーキングマザーにこそすすめたい「一汁一菜」
こんにちは、すいすいです。
全国のワーキングマザー仲間の皆さんは、今日も仕事に家事に育児に、慌ただしい1日を過ごしていることかと思います。
時間、足りてますか?
まぁ足りませんよね(笑)
本当はもっと片付けたいし、細かいところまで掃除したいし、心に余裕を持ちたい。子どもにも優しく接したいし、存分に遊んであげたいし、あわよくば自分の時間も欲しい…。
でもそんなこと言ってられないのが現実!
仕事を終えて帰宅したらあっという間に夜を迎え、整理せずたまった郵便物や出しっぱなしの食器を横目に「あとでやろう」と子の寝かしつけにかかる方も多いのではないでしょうか。
(そして一緒に寝落ちする=あるある)
どこかで手を抜いて楽をしたくても手抜き=ダメなことというイメージがあると、自分で自分の首をしめてしまいがち。
特に家族の健康に人一倍気を使っているタイプの人は、食事作りがものっすごく大変です!できる限り手作りしたいし、色んな食材を食べてほしいって思うと、食事にありつけるまで一体何分かかるやら…。
かくいう私も食事にだけは妥協できず、毎日の食事作りに苦労していた1人です。仕事が休みの日は常備菜作りに精を出し、家にいるときはいつもキッチンに立っていた気がするほどです。
そんな主婦の救世主
土井善晴先生をご存知ですか?
関西弁の親しみやすい話し方で、丁寧に料理を教えてくださる料理研究家であり、NHK「きょうの料理」でも大人気の先生です。
そんな土井先生が提唱しているのが
「一汁一菜」。
ご飯を中心に一汁(みそ汁)と一菜(おかず)だけのシンプルさ、忙しい現代の主婦にこそ見直してほしい食事法です。
「一汁三菜こそが正しい食事!」という思い込みがあったので、こんなにシンプルで栄養面は大丈夫なのかと初めは思いました。
そして何より、お腹いっぱいになるの…?という疑問も。
そういった疑問にも、わかりやすく答えてくださっているのが土井先生の著書「一汁一菜でよいという提案」です。
一汁一菜でよいという提案
こちらはレシピ本ではありません。
いうなれば哲学本です。
現代人のライフスタイルをよく理解されており、「料理を重荷にしないでほしい」「作る過程も楽しみ、丁寧に味わう喜びを感じてほしい」といった土井先生の料理に対する愛情がひしひしと感じられます。
品数を増やすために「時短レシピ」や「レンジでチン」を多用し、毎回が時間との勝負で「作る過程を楽しむ」なんてまるでできていなかった私は、読みながらなんだか泣けてきました…
「品数を減らすことに後ろめたさを感じなくてもいいんだ」と、視界がパッと開けたような、とにかく新しい価値観を与えられて肩の荷がスッと下りたような気持ちでした。
そしてこの本、とにかく読みやすい!こちらに語りかけているような文体で書かれているため、「普段は読み聞かせの絵本しか読んでないわ」というママさんのリハビリ読書としてももってこい(笑)
家事が苦痛に感じているすべての主婦に読んで頂きたい一冊です。料理の負担が減れるだけで、だいぶ余裕が持てますもんね。
もうね、全国の自治体で母子手帳の交付と一緒にこの本も渡してほしいくらいですよ(笑)
著書の中で土井先生も書かれていますが、一人暮らしで自炊ができないとお悩みの方にもおすすめです。
この価値観が広まれば、今よりもっと幸せに暮らせるようになると本気で思います。
早速取り入れてみました
昨日の夕食で出したみそ汁がこちら。
- 小松菜
- しいたけ
- 大根
- 玉ねぎ
- しょうが
- 鶏むね肉
お肉まで入った6品目の具沢山なみそ汁です。
これにご飯と、ニラの入ったたまご焼きのみ。
所要時間は15分くらいでしょうか。使う野菜をザーッと切って煮込みはじめたら、たまご焼きを作り、子どもの相手をしながら野菜が柔らかくなるのを待ち味噌を溶いて終わり。
簡単でしょ?
それでいて柔らかく煮込んだ野菜は1歳の娘も喜んで食べてくれるので、子ども用におかずを別に作る手間もいりません。
食卓に並べたときは少々さびしい気もしましたが、見た目はスッキリとして、洗い物も少なくて済むのも嬉しいです。
家族の反応は?
娘(1歳)は元々みそ汁大好きなこともあり、たくさんの具材にテンション上がって完食。
夫はパッと見のボリュームの少なさに、隠しきれないがっかり顔をしていました(笑) しかし根菜や鶏肉のおかげでよく噛んで食べたのがよかったのか、想像以上の満足感があったそうです。
と、我が家ではスムーズに導入できました。
しかし多くのご家庭でネックになるのが、ご主人とお子様の反応ですよね。
しかし、そこはみそ汁の具材を工夫するといいかもしれません。
なんでもアリ!
先ほど紹介した「一汁一菜でよいという提案」の中で土井先生も書かれていますが、みそ汁の具材はなんでもいいそうです。
色合いや相性に頭を悩ませる必要もありません。みそ汁様にはあらゆる具材を受け止め、ひとつにまとめてくれる懐の深さがあるのです。
ですから、ボリューム感が欲しければ豚肉を入れて豚汁にしてもいいし、コーンや枝豆を入れれば見た目も可愛らしくお子様に喜ばれるのではないでしょうか。牛乳や豆乳を加えてクリームスープ風にするのもアリです。
ちなみに私は細切りしょうがを入れるのがお気に入り。食感もいいですし、ピリッとした刺激が加わるのが好きでよくやります。
そして一汁一菜の一菜(おかず)の部分ですが、ルーツをたどっていけば元々ここは漬物だったそうです。
漬物にも様々な種類がありますし、「菌活」で再び注目を浴びつつあるぬか漬けを食べるのもいいでしょう。
しかしここは現代に置きかえて、もっと自由に捉えていきましょう。煮物やきんぴらなどの炒め物なら作り置きも出来ます。
しっかり満足感を得るためにも根菜やこんにゃくなど「よく噛んで食べる食材」を積極的に取り入れるといいですよ。
やりすぎ厳禁
一汁一菜は素晴らしい食事法です。
しかし、こだわりすぎて苦しくなってしまっては元も子もありません。
パンも麺も食べていいし、余裕がある日は豪華な食事にすればいい。一汁一菜はあくまで「何でもない日のいつもの食事」の食事法です。
一汁一菜は、ただの「和食献立のすすめ」ではありません。一汁一菜という「システム」であり、「思想」であり、「美学」であり、日本人としての「生き方」だと思います。
「一汁一菜でよいという提案」より
土井先生もこのように書かれています。
私はこの価値観がスッと入ってきてからは、食事を作る過程も楽しめていますし、食材選びも丁寧にするようになりました。
よく噛んで食べるとお腹もいっぱいになりますし、これからもっと余裕が出てきたら可愛らしい食器も揃えてみたいと思っています。
身体のことも考えたいけど、お金はかけられない私にはぴったりの食事法でした。
新鮮な野菜と美味しい味噌があれば誰でもできます。あなたもチャレンジしてみませんか?